約 4,166,292 件
https://w.atwiki.jp/bsr_e/pages/1785.html
不意に、くすりと旦那が小さく笑った。 こういう仕草は、年頃の女の子らしいなぁ。 「ん?なーに?」 「いや…いつも思ってた事だが、佐助は優しいな。」 「いーえいえ。こんなの俺様の優しさのホンの一部ですよ?」 「佐助なら、きっと良い父親になるだろうな。」 そう言ってにっこり微笑む旦那の笑顔は 花に例えるなら向日葵か黄色いチューリップか…ってな感じで、 さっきから地味にムラムラ来てた俺様には 少しばかり刺激が強かった訳さ。 …だから俺は、気が付くと 自分でも信じられないような行動に出ていた。 「佐助…?」 急に間近に近付いて来た俺を不思議そうに見る 旦那の唇に、俺は自らのそれを重ねた。 抵抗を封じるようにその腰や背中に腕を回してみたけど、 旦那は特に抵抗もせず、されるがままだった。 身体が強張ってたから、たぶん自分が何をされてるのか 分からなくて、混乱してたんだろう。 抵抗が無い事でさらに歯止めが聞かなくなって、 旦那の口唇をしばらく犯していると、その喉から 苦し気な声が漏れ始めたので、唇を放した。 開放された旦那はしばらく荒い呼吸を繰り返し 、涙で潤んだ眼でこちらを見た。 「…さ…佐助……何を…」 「…ねぇ、旦那。」 その耳元に囁きかけると、 赤い上着に覆われた肩がビクリと揺れる。 「お館様の次で構わないよ…だから」 耳元で話されるのが嫌なのか、旦那は顔を俺の方に向けた。 茶色の大きな澄んだ眼には、やけに真剣な俺の顔が 小さく映り込んでいる。 「…だから、俺の子も産んでよ。」 旦那の眼が、さらに大きく見開かれた。 (つづく) でも次回もエロが有る訳じゃありませんので御了承くださいm(_ _)m 〈おまけ〉その頃の奥州。 「政宗様。琴の御稽古の時間ですぞ。」 「Ah?琴なら習わなくても弾けるぜ。」 「それは熱唱琵琶でございます。さぁ先生がお待ちですよ!」(むんず) 「嫌だ!やーだー!!放せっ馬鹿こじゅー!!」(ずるずる) 小十郎は今日も政宗をお稽古事に引っ張って行くのでした。 (おそまつ!) おなごBASARA 後編
https://w.atwiki.jp/bsbwiki/pages/17.html
舞台「戦国BASARA」蒼紅共闘 2010年4月9日~4月18日 サンシャイン劇場 【出演者】 武将 伊達政宗:久保田悠来 真田幸村:細貝圭 片倉小十郎:吉田友一 猿飛佐助:村田洋二郎 濃姫:長澤奈央 森蘭丸:椎名鯛造 明智光秀:谷口賢志 織田信長:窪寺昭 アンサンブル 今井靖彦 高橋光 おぐらとしひろ 翁長卓 高橋玲 金田進一 高田将司 竹中寛幸 遠藤誠 佐久間祐人 八巻正明 竹内諒太 一内侑 永島真之介 平野雅史 渡部和博 山本常文 森山光治良 村瀬啓佑 音野暁 石井寛人 【スタッフ】 作・演出・振付:西田大輔 脚本協力:山本真(CAPCPM) 監修:小林裕幸(CAPCOM) 演出助手:佐久間祐人(AND ENDLESS)、中川えりか(AND ENDLESS) 舞台監督:粟飯原和弘 照明:千田実(CHIDA OFFICE) 音響:前田規寛(M.S.W.) 映像:影乃造 舞台美術:角田知穂 アクション協力:JAE(ジャパンアクションエンタープライズ)、AND ENDLESS 衣装・美術監修:エレファントチョップ プロデューサー:三角大、下浦貴敬 制作:株式会社H&M、Office ENDLESS 協力:株式会社アガペー AND ENDLESS 株式会社エースクルーエンタテインメント 有限会社GMBプロダクション 株式会社ソサエティ オブ スタイル 株式会社ダイス 株式会社2年3組 BESIDE(宮津ルーム) 株式会社リエヴェ 有限会社礼泉堂 主催:株式会社H&M 株式会社エンタテイメントプラス 原作:CAPCOM(「戦国BASARA」シリーズ)
https://w.atwiki.jp/bsr_e/pages/2247.html
完全にネタ。 ふざけた設定を許せる方、寛容な方はどうぞ。 【搬入ドッグ】 「こちらモンキー。予定ポイントに到着した。大将、聞こえるかい?」 「良好じゃモンキー。時間通りじゃな。ブランクが有るとは思えぬ」 「へっ、待たせたな」 「今回お主に与えられた任務は二つ。 一つは織田・徳川連合軍に囚われたワシの義理の兄弟・本願寺顕如と今川義元の救出。 そして本田忠勝出撃準備の確認の有無じゃ。 奴等の要求は松永の九十九茄子じゃ。 24時間以内に要求が受け入れられない場合は本田忠勝を出撃させると言っておる」 「本田忠勝…!?あの最強の武人か」 「既にタイムリミットまで18時間を切っておる。頼んだぞモンキー」 【ヘリポート前】 「……滅機?長曾我部のカラクリが何故こんな所に」 「それにしても、この様な嵐の中カラクリを起動させるとは無茶でござるな」 「誰だ?」 「まだ紹介していなかったのう。今回の作戦でセーブを担当する真田源二郎幸村じゃ」 「お初お目にかかる、モンキー殿。セーブしたくなったら某に連絡するでござるよ。 無線周波数は140.96。セーブ専用回線でござる」 【セーブ選択時】 「セーブでござるか?」 →YES NO 「お館様の教え・その壱!『慢心するな、精進あるのみ』! 十分の勝ちが一つの負けに繋がると知れ、と言う意味でござるよ。 うおおおお!!流石はおやかたさむああああ!! モンキー殿もこまめなセーブを心掛けるが宜しい」 【B1独房】 「動くな!」 「!」 「本願寺顕如を殺したな。何て酷い事を」 「実戦は初めてかい?新米」 「新米じゃない!う…動くな!」 「目に落ち着きが無く視点が定まらない。新兵特有の目だ」 「………」 「――返し刃になってるぜ」 「!?」 「さーて、どうする?新米!」 「言ったはずだ!新米扱いするな!」 「どうした新米!斬れ!」 【B2武器庫】 「生き延びた所を見ると、どうやら素質はあるか?」 「あなたは?」 「今まで名前が必要になった事は無いね」 「あ…!もしかして、モンキー?」 「そう呼ばれた事もある。お前がかすがだな」 ……To Be Continue……(※続きません※) 続・MGS@戦国BASARA
https://w.atwiki.jp/bsr_e/pages/1830.html
薄暗闇の中をしばし歩いたその先で見た光景は、大体 政宗の想像したものと同じだった。 「いやッ!いやよぉ!!離して!!」 「暴れんじゃねえよ、このアマ!」 うす汚い姿の、いかにも野卑な数人の男に、まだ年若い娘が 組み敷かれて着物を脱がされようとしている。 多分この辺りの村娘だろう。 しきりに悲鳴を上げて抵抗するが、複数の男の力にかなう筈も無い。 娘の着物の裾に男の一人が手を掛けた瞬間、ゴッと鈍い音を立てて、 大人の拳骨程度の石が男の後頭部に直撃した。 「痛ぇぇぇ!!」 「…なんだぁ?てめえ」 「Ah?そりゃこっちの台詞だぜ。人の領地で何してやがる。」 ようやく政宗の存在に気付いた男達は、警戒心を剥き出しに 腰に下げた刀を掴んだ。 その中で、一人だけ我関せずと女の身体をまさぐってる男が居たので、 政宗は再度石を投げ付けてやった。 「ここはお前らみてぇな下衆の居ていい場所じゃねえ。消えな。」 そう不遜に言い放つが、素直に聞き入れる者など このならず者達の中にいる筈もない。 その声や体躯が男のものでは無いと分かるや、男達は警戒するのを止め、 代わりに好奇とからかいの眼で政宗を見た。 「女だてらに武者の真似事かい?嬢ちゃん。」 「なかなかソソるぜ」 ジロジロと無遠慮な視線を投掛けては、口々に下品な笑い声を立てる男達を 政宗はしばらく何の感慨も無く眺めていたが、やがて興味を失くしたように 視線を外すと、つかつかと倒れたままの娘のそばに歩み寄った。 身を縮めて震える娘を抱き起こし、優しく声を掛ける。 「Hey girl ひでぇ目に遭ったな…大丈夫かい?」 「…は…は、い。」 喉の奥から絞り出すようにしてようやく返事をする娘に、 安心させるように政宗は微笑み掛ける。 「家はどの辺りだ?送ってやるよ。」 「てめぇ…!」 自分達をすっかり無視して話を進める政宗の背後から、 男の一人が蒼い陣羽織に包まれた肩を力任せに掴んで 地面に引き倒そうと動いたが、 肩に触れる直前に政宗は僅かに身を捩ってそれを躱す。 そしてすかさず、力の行き場を失って前のめりになった男の鳩尾に、 固めた拳を叩き込んだ。 不様な呻き声を上げて地に倒れ込む仲間の姿に、それまでニヤニヤと 野卑な笑いを浮かべていた男達の表情が一変する。 鼠に噛まれた猫が、その鼠をなぶり殺そうと狙うような 明からさまな害意を一身に受けながら、政宗は口の端だけで不敵に笑う。 「OK…この娘の代わりに、俺が遊んでやるよ。」 笑みを形造る唇とは裏腹に、その一つだけの眼は冷たい怒りに燃えていた。 「昇天しな!Fuckin men!!」 一斉に襲い掛かる男達に向かって、政宗は放たれた矢のように疾った。 おなごBASARA 続②3
https://w.atwiki.jp/bsr_e/pages/1784.html
父親が分からない子を跡継ぎには出来る訳ないだろうし、 お館様の子だと分かれば、間違いなく後継者争いが起きるね。 …そんないらん苦労、旦那には似合わないと思うなぁ。 そう俺様が言うと、旦那は叱られた犬みたいにしょんぼりとうなだれた。 その様子があんまりに可哀相だったけど、下手に励まして けしかけるような事も出来ないし…参っちゃうな、もう。 ふと、うつむく旦那の顔色がやけに悪い事に気が付いた。 いつもつやつやと顔色がいいから、尚更目立つ。 「旦那、もしかしてお腹痛いの?」 「……うむ。いたい。」 腹を手で押さえて言葉少なにうなづく旦那を 、取り敢えず俺はその辺の倒木に座らせて、上着を脱いで渡した。 月のものだってのにいつもと同じに胸から腹から丸出しなんだから、 そりゃ具合悪くもなるよね。 「佐助…かたじけない。」 「ほら、ちゃんと上着腹に掛けて。 あっためればマシになるって言うし。」 「…うむ」 旦那は大人しく倒木に腰掛け、 俺の上着の上から腹を押さえて蹲るようにじっとした。 こんな調子の旦那を見るの、実は初めてかもしれないな。 なんせ旦那はいつも元気溌剌としてて、 この浮き世の憂さなんかとは全く無縁そうな人だもんね。 …しかし、いつも元気な子が時折見せる弱々しい姿って、 なんか結構クルもんだねぇ…。 なんて不埒な事を考えながら、俺は 旦那の赤い上着から覗くきれいに日焼けした肌とか、 実際の歳よりもかなり幼く見える横顔なんかをちらちら盗み見た。 「佐助」 「は、はい?」 思考がいかがわしい方向に向き始めた時、 旦那が伏せていた顔を急にあげてこっちを見るもんだから、 さすがに慌てた。 …そんな子犬のような目で見られると、いたたまれないったらないよ…。 「温めたら楽になってきたでござる…!」 「そぉ?よかったね。いい機会だから、 もっと着物の布地を増やしてもいいんじゃない?」 「そうであろうか。この格好は動き易くてよいのだが…。」 いやまぁ、旦那に厚着しろなんて勧めてる事が武田軍の連中にバレたら、 俺様ボコボコにされちゃうけどね。 …でも、気になる娘の肌を野郎達が鼻の下伸ばしながら 見てるなんて、正直面白くない訳さ。 いかな無私が身上である忍の俺様だってね。 おなごBASARA 前編3
https://w.atwiki.jp/bsr_e/pages/1899.html
「思わねぇな。あんな雑魚共相手に。」 「多勢に無勢。万が一と言う事も有りましょう。」 「…有ったとしても人質になる止まりだろうよ。 どんなに女に飢えてようと、この鎧の下の肌を見りゃ…」 「政宗様ッ!」 荒げられた声に、政宗は続けようとしていた言葉を飲み込む。 そしてこちらを見る小十郎の眼がひどく真摯だった為、そのまま黙った。 「…その様な事、二度と申されますな。」 「……」 「帰りましょう。皆、心配しております。」 そう言って歩き出す小十郎の背中をしばらく見た後、政宗はその後ろに大人しく従った。 天下の独眼竜も、この家臣の前ではいつまで経ってもただの小娘だと、少々情けなく思った。 小十郎の馬は森の入口に繋がれていた 。そこに向かうまでの道のり、小十郎も政宗も無言のまま歩く。 少し前を歩く小十郎の顔を窺うと、相変わらずその表情は人を殺せそうに険しい。 それに小十郎は本気で怒ると黙り込む癖が有るので、これはまだかなり怒っているなと 政宗は内心ため息をついた。深く考えるまでもなく、 今日一日の自分の行動を思い返してみれば、小十郎の逆鱗に触れて当たり前だ。 政宗は潔く覚悟を決める事にした。 「…なぁ、小十郎。」 無言でこちらを見る小十郎に、一瞬言葉を詰まらせながらも、 政宗は続けた。 「言い訳はしねぇ。…その…今日は色々、俺が悪かった。 ぶつなり何なり気の済むようにしてくれていい。…だから」 「……」 「だから、何か言ってくれよ…」 小十郎が、歩みを止めてこちらに振り向いた。気をつけていたのに 語尾が僅かに震えていた自分を不甲斐なく思いながら、政宗は来るなら来いと身を堅くした。 小十郎は昔から自分の主君だろうと幼い女子だろうと一向に構わず 非があればビシビシひっぱたいて来る、いささか過激な守役だったのだが 政宗が急逝した父の跡目を継いだ後は、流石にそれも影を潜めていた。 だが今日当たりは拳で殴られても文句は言えないし、 何より今のように黙り込まれるよりはマシだと、政宗は近付いて来る小十郎を見上げた。 「政宗様。」 「あぁ。」 「では…御免。」 「いいぜ。…やれ。」 おなごBASARA 最終4
https://w.atwiki.jp/bsr_e/pages/1832.html
「あんたが奥州筆頭・伊達政宗か」 野盗の頭目らしい男が、そう政宗に問い掛ける。 「あぁそうだぜ?だったら?」 胸の前で腕を組み、不敵に答える政宗に 頭目はやはり好奇の眼を向ける。 …しかし男ってのは、みんな同じ反応をするな。 その様子を冷ややかに見詰めながら、政宗は内心つまらなさそうに呟いた。 「独眼竜が小娘だってのはヨタ話じゃなかったとはなァ… こりゃ俺にも運が向いて来たぜ。」 「HA!俺を生け捕りにして身代金でもせしめようってか?」 「さすが察しがいいな?伊達の姫様。」 「てめぇらみたいな手合は山程相手にして来たんでな。」 降って湧いた幸運に、眼をギラつかせながら迫る野盗共に 四方を取り囲まれながらも、政宗は至って平静だった。 さして興味も無さそうに周囲に一瞥をくれると、それきり見向きもしない。 そんな政宗にどこか好色な視線を向けながら、頭目はまた問いかける。 「あんたにひとつ聞きてぇんだがな。」 「なんだよ。」 「何故あの娘と逃げなかった? そんなに俺らの慰み者になりたかったかい?伊達の姫様?」 下卑た笑みを浮かべる男に、政宗は艶然と微笑んで返す。 「…逃げる?この俺が?笑わせてくれるぜ。…それとなァ。」 「あぁ?」 「…気安く姫様姫様って呼ぶんじゃねぇ。 俺をそう呼んでいい奴は…この世でただ一人だ!!」 次の瞬間。 頭目の首は下卑た笑みを浮かべたまま地面に転がった 。政宗の右手には、一振りの竜の爪が握られている。 血の滴るそれを鞘から抜き放つ瞬間を見た者は、 この中に一人として居なかった。 転がる首を見下ろしながら、政宗は冷たく微笑む。 「俺を誰だと思ってる? …俺は奥州筆頭…独眼竜・伊達政宗。 だから当然…」 鎧の下から滲み出るような気迫に、夥しい数の野盗達は身動きも出来ない。 「この地に生きる民百姓の為、 てめぇらみたいなクズをブッ殺すのもお仕事なのさ。」 いつの間にか中空に上っていた月の光を、 抜き放たれた6本の竜の爪が鋭く弾く。 その刹那、恐怖に背中を押された野盗の群れが政宗に襲い掛かる。 泣くような、笑うような声を上げながら。 「竜の膝元を汚した罪…地獄できっちり償いやがれ!!」 月光の中響き渡るその声は、 一人の少女のものではなく 紛れもなく一匹の竜の咆哮だった。 (つづく) おなごBASARA(小ネタ)
https://w.atwiki.jp/retrogamewiki/pages/12724.html
今日 - 合計 - 戦国BASARAの攻略ページ 目次 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (0) 2012年10月12日 (金) 13時13分29秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
https://w.atwiki.jp/gamekoryaku/pages/234.html
戦国BASARA3の攻略 戦国BASARA3の攻略ゲーム 攻略本・サウンドトラックなど 攻略サイト その他 ゲーム パッケージ メーカー公式HP 価格 発売日 備考 カプコン公式HP PLAYSTATION 3 Nintendo Wii 攻略本・サウンドトラックなど 表紙 タイトル 出版 価格 発売日 備考 攻略サイト サイト名をクリックで攻略サイトへ移動します。 サイト名 感想 その他 戻る
https://w.atwiki.jp/bsr_e/pages/1898.html
「政宗様ッ!!」 「うわっ」 有無を言わさぬ勢いでがしりと両の肩口を掴まれ、 政宗は思わず困惑の声を上げる。 「怪我は有りませんか!?下郎共に無体な仕打ちを受けては居ねぇでしょうな?!」 「け、怪我はねぇし、Rapeもされてねぇ!だから落ち着け、小十郎」 「小十郎はいたって平静にござる!」 「どこがだよ!」 どう見ても平静ではない小十郎の険しい顔に、政宗は今更ながら 「やっちまった」と内心青冷めた。小十郎は日常的に小言を言ったり叱ったりするが、 本気で怒ったり取り乱したりする事など殆どない男だ。 …戦場で、政宗が命に関わるような無茶をした時以外は。 「…まぁ、今回の事は責めますまい。 民を無法者から救う為になさった事なれば。」 つい取り乱した自分をひそかに恥じるように 淡々とした小十郎の言葉に、政宗は問い返す。 「…そう言えばお前、どうしてその事知ってるんだ?」 「此処に来る迄の道で出会った、政宗様の馬に乗った娘から 事の子細を聞きました故。」 小十郎の応えに、政宗の表情が僅かに緊張する。 「あの娘はどうした?無事だったろうな?!」 「…ひどく泣いてはいましたが、怪我ひとつ無いようでしたし、 聞かれた事にもきちんと答えておりました。 家まで送りましたので、今頃は家族の元でしょう。」 「…そうか、そいつは良かった。」 小十郎の言葉に、政宗は心底ホッとしたように胸を撫で下ろす。 逃がしたはいいが、落馬したり他の野盗襲われたりはしていないか ひそかに心配だったらしい。 「それで、此処への到着が遅れました。」 「いや、Coolだぜ小十郎。…これで娘を放って俺の所に来たりしたら 許さねぇ所だった。」 政宗は、改めて周囲を見回した。地面に転がる無数の野盗共の死体は、 それでも政宗に襲い掛かって来た者の半数に過ぎない。 残り半数はあっと言う間に戦意を無くして何処かしらに逃げた。 もう、この近隣に近付こうとはしないだろう。 「ま、何にせよあの娘が無事で良かったぜ。 ならず者共の慰み物になるなんざ、あんまりに可哀相だからな。」 「…自分もそうなる所だったとは、思わないのですか。」 「Ah?」 何かを押し殺すように重い小十郎の声に、しかし政宗は深刻さを欠いた様子で応える。 小十郎が心配するような事態にはどう転んでもならないと、分かっていたからだった。 おなごBASARA 最終3